商標を出願する必要性

 今日、企業活動の国際化に伴い、企業間競争も益々激しくなっています。そのような状況の中で、商品やサービスが国境を越えて流通し、時には企業活動の範囲を越え、コントロール不可能な域にまで流通することもあります。American flag.jpg

 このように企業活動及び商品・サービスの流通がボーダレス化している時代において、企業のブランドは無体財産として企業活動を大きく支えています。即ち、企業ブランドは企業のイメージそのものであり、そのイメージを消費者に伝達しているのです。そのイメージが良ければ良いほど、より商品やサービスに高付加価値を与え、消費者に信頼と安心感そして満足感を与えるのです。従って、企業が国際競争力を強化するためには、この無体財産であるブランドを強化することがとても効果的といえます。

 そして、このブランド強化のための戦力の一環として、ブランドを権利として確立することがとても重要です。財産であるブランドを守り、企業イメージを守るためには海外における模倣品を取り締まらなければなりません。企業は多大な時間、労力、費用を費やして商品を開発し、それらの商品を市場に送り出すために宣伝広告や販売促進をします。そうした企業努力の結果得られるのが顧客の信用であり、それがブランドに蓄積されているのです。そうした努力を行わずに、他人のブランドを模倣し、企業努力に乗っかって顧客を横取りし、粗悪な商品を販売してブランドイメージを毀損する、そのような行為には、商標権という法律上の権利で立ち向かわなければなりません。

 また、企業活動が多岐にわたる現在、様々な権利がぶつかり合うこともしばしばです。正当にビジネスを行っていても、他人から商標権侵害だと訴えられることもあります。そのような場合、商標の使用継続を断念せざるを得なくなることもあり、それまでの商品投資が台無しになりかねません。しかし、商標登録をしておけばそのようなクレームを真っ向から跳ね返すことができます。

 このように模倣品の排除のみならず、他者との権利摩擦を未然に防ぎ、企業活動が効率的に行われるためにも、商標登録をして商標権を取得することは国際的企業活動にとって必要不可欠といえるでしょう。